患者ビッグデータの活用

 政府は、医療機関や介護施設が持つ患者の情報を集めたビッグデータを整備し、活用しようとしています。医師が構築する共有システムを使うことにより、患者が症状や体質にあった診断や治療をできるようにします。製薬会社や研究機関のも加工したデータを提供することにより、新薬や医療機器の開発に役立てることもできます。
 医療データには電子カルテ、レセプト、健康診断結果などがありますが、基本的に連携していません。厚生労働省が所管するだけで、健診データは2億件、医療レセプトは110億件、介護レセプトは5.2億件もあります。蓄積したビッグデータを活用する仕組みを構築します。しかし、医療データには、個人情報が非常に多く含まれており、利用時のルール策定や不正アクセスなどの防止が大きな課題となります。

(2016年12月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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