手足口病の増加

口内や手足に小さな水疱ができる手足口病の患者が、子どもを中心に増え続けています。夏季を中心に流行し、4歳までの幼児が発症しやすく、2歳以下の子どもが多いとされています。代表的な原因ウイルスは、コクサッキーウイルスA16型やエンテロウイルス71型があります。多くの子どもは、小学校に入学する年齢までには、これらのウイルスに感染しており、免疫を獲得しています。
全国約3千の医療機関が報告した直近1週間(10~16日)の小児患者数の合計は1万2,707人で、この期間としては過去10年間で最も多くなっています。前週の1.44倍になっています。子ども同士でタオルを共用しないなど予防することが必要です。お子さんの排泄物を処理した後は、手を洗うなど、日頃から手洗いうがいを習慣づけることが大切です。国立感染症研究所によると、患者の発生が特に多い都道府県は、佐賀(1医療機関あたり平均16.91人)、福岡(同15.66人)、鹿児島(同12.76人)です。

(2019年6月26日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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