救急の不搬送

 不搬送とは、救急隊が出動したのに誰も運ばないで帰ることをいいます。2014年には全国で634千件もありました。2005年より5割近く増えて、10回出動すれば1回は起きている計算になります。
 増加の一因は、高齢化と考えられています。出動数は25年前の2倍となっており、2014年に搬送された541万人のうち、6割近くが高齢者でした。高齢になると、症状は軽症にみえても、重い病気が隠れていることがあります。本人や家族では判断が難しく、心配な時は119番通報を選びがちになります。救急車を呼ぶべきかどうか迷った場合は、東京都などで「#7119」で電話相談することができます。子どもの病気なら、全国共通の「#8000」があります。

(2016年9月13日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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