漁業の6次産業化

6次産業化とは、第1次産業である農業や漁業の従事者が、第2次産業(製造・加工)や第3次産業(卸・小売り、観光等)に進出したり、これらと連携して地域資源を活用したりする取り組みを言います。6次産業の6は、1次・2次・3次の数字を掛けあわせたものであり、産業の融合により、新たな価値を生み出すことを意味します。漁業で6次産業化が目立つようになってきています。

農林水産省の発表によれば、2019年の漁業産出額は1兆4,676億円で、1982年の2兆9,577億円をピークに、ほぼ一貫して右肩下がりの状況が続いています。再活性化には資源そのものが持つ価値を創意工夫で高める他ありません。2次、3次の割合を高めた筆頭は和歌山県です。2019年度の6次化率は37.1%にも達しています。漁業産出額は2014年比5.5%減少していますが、漁業体験などの観光関連事業に、市町村が主体的に取り組んだことなどにより、2次3次の成長を促し、全体でも7%増を達成しています。
協同組合など1次事業者による加工、直売、民宿、レストランなどの2019年度生産関連事業の年間総販売金額は、農業で2兆773億円、漁業で2,301億円となっています。6次産業化に向けた総合化事業計画の認定件数の多い都道府県は、1位が北海道(163件)、2位兵庫県(118件)、3位宮崎県(112件)です。

(2021年11月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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