生涯未婚率

 50歳時点で一度も結婚したことがない人の割合を生涯未婚率と定義します。4549歳、5054歳の未婚率を平均して計算します。2015年国勢調査によれば、男性22.8%、女性は13.4%で、2010年の前回調査から2.7ポイント、2.8ポイントそれぞれ上昇しました。いずれも過去最高です。実に男性の約4.4人に1人、女性の約7.5人に1人にあたります。
 生涯未婚率は、1990年代以降男女ともに急上昇しています。女性の社会進出が進んだことや、非正規労働で結婚生活を送るのに十分な賃金を得られていない人が増えたことなどが影響しています。未婚率の上昇と深く関わるのが子どもの減少です。15歳未満の子どもの数は65歳以上の高齢者の半分以下で、人口に占める割合は12.7%と過去最低を更新しました。主要7カ国の子どもの比率をみると、米国が19.0%、フランスが18.5%、ドイツが12.9%で、日本が最低です。

(2016年7月2日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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