男女の年齢別死亡数と健康寿命

2021年の厚生労働省の簡易生命表によれば、女性の平均寿命は87.57歳(男性は81.47歳)です。新型コロナウイルスの影響で前年をやや下回ったものの、女性は長寿の世界ランキング1位を続けています。最も死亡数が多い年齢は、女性が93歳で、男性の88歳より5年長くなっています。90歳まで生きる人の割合は女性が50%を超え、男性を大きく上回っています。
死亡数の最多年齢と、健康で制限なく日常生活を送れる期間の平均を示す2019年の健康寿命は、女性では75.38歳で、最多年齢との差は約18年であり、男性の約15年を上回っています。そのため、女性は医療や介護を受ける期間が長くなります。お金のやり繰りに苦労する女性も珍しくありません。そもそも自分の年金が少ない人が多いことに加え、年を取れば医療や介護など蓄えを減らす要因に事欠かきません。平均寿命の長い女性は、夫より長い老後への備えが必要となります。

(2022年11月25日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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