精神疾患での労災申請

 厚生労働省の調査によれば、過労やいじめでうつ病になど精神疾患を発症したとして、労災申請した人数は2015年度は1,515人で、過去最多を更新しています。そのうち、労災認定は472人で前年より25人減りましたが、依然として高水準です。いじめや過重労働など職場環境の悪化が原因で発症した事例が目立っています。
 認定された472人の1カ月の平均時間外労働は、100時間以上が172人を占めています。160時間以上も65人に達しています。業種別に見てみると、製造業が71人で最多で、卸売業・小売業の65人、運輸・郵便業の57人が続いています。年代別では40代が147人と最多で、30代が137人と働き盛りの世代が目立っています。就労形態別では正社員が407人と多数を占めています。

(2016年6月25日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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