精神疾患による労災認定

 近年、精神疾患による労災認定が増えています。従業員50人以上の企業には、ストレスチェックが義務づけられています。働く人の心の健康状態を調べ、職場環境の改善などに生かすのが目的です。ストレスチェックが導入された理由は、自殺者の多さや精神疾患による労災認定の増加によるものです。対象は、企業や自治体など従業員・職員が50人以上の事業所です。職場でのストレスが原因で心の病になる人は増えており、従業員が置かれた環境を把握することでメンタルヘルスの不調を防ぐ対策に利用しています。
 年間の自殺者は1998年から14年間、3万人超えが続き社会問題になってきています。2015年まで6年連続で減りましたが、24千人に達しています。精神疾患による労災申請は2015年度で1,515件にも及んでおり、10年前の2.3倍に増加しています。認定件数は472件で同3.7倍に増えています。

(2016年8月14日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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