若年女性アスリートの健康障害―Ⅶ

月経異常

 日本産科婦人科学会と国立スポーツ科学センターが共同研究で行った調査の計2,000名以上のデータによれば、女性アスリートの初経年齢は12.7±1.6歳でした。BMI18.5であるやせの割合は10.9%です。月経周期については正常周期を有するものが60%、不整周期が36.2%、無月経が3.8%でした。過多月経は5.5%にみられました。
 月経痛の頻度については、無しが17.2%、数か月毎が42.2%、毎月が40.6%でした。月経痛があると回答した選手のうち、運動に支障なしが35.9%、少し支障あり(軽度)が52.7%、横になって休憩(中度)が14.0%、1日寝込む(重度)が1.4%でした。月経痛を有する82.8%のうち、64.1%、すなわち全体の53%が運動に支障をきたしていました。女性アスリートの半数以上が、運動に支障をきたす月経痛を経験していました。

(吉村 やすのり)

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