訪日外国人の増加

日本政府観光局の調査によれば、2017年の訪日外国人の数は、2016年比19%増の2,869万人でした。5年前に比べ3.4倍に増えています。ビザ要件の緩和や円安に伴い、アジア諸国を中心に訪日旅行の需要が拡大しています。しかし、世界の観光大国に比べると、その規模はまだまだです。国連世界観光機関によれば、2016年の外国人旅行者数では、日本は世界の16位で、アジアでも6位です。フランス(1位、8,260万人)には遠く及ばず、タイ(10位、3,258万人)にも先を越されています。
政府は訪日外国人の数を2020年に4,000万人、2080年には6,000万人に伸ばす目標を掲げています。2020年の東京五輪・パラリンピックを起爆剤に、観光大国入りを狙っています。日本は四季折々の自然環境のほか、歴史や文化にも個性があるにもかかわらず、まだまだ十分に魅力を世界にアピールできているとは言えない状況にあります。

(2018年4月2日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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