認知症の行方不明者の増加

行方不明になる認知症の人が増え続けています。昨年1年間に警察に届け出があったのは、前年より552人多い、のべ1万7,479人に達しています。7年連続で最多を更新しています。行方不明者全体に占める認知症の人の割合は年々高まっていて、昨年は20.1%でした。高齢な人ほど多く、70歳以上が92.6%を占めています。都道府県別だと、大阪が2,007人で最多です。埼玉が1,960人、兵庫が1,778人、神奈川が1,593人、愛知が1,468人、警視庁が1,174人と続いています。
厚生労働省の推計によれば、認知症の高齢者は、2012年の約462万人から2025年までに約700万人になる見込みです。何と5人に1人の計算です。約8割の市区町村が、警察や企業、団体とリアルタイムに情報を共有し、行方不明者を探すネットワークを整備しています。約4割には、認知症の人に持たせて行方不明になった時に使うGPS端末の貸与や購入補助などの事業があります。

(2020年7月3日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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