警察への児童虐待通告の増加

児童虐待の疑いがあるとして、全国の警察が昨年1年間に児童相談所に通告した18歳未満の子どもは、10万8,050人に達し、過去最多を更新しています。児童虐待への関心が高まる中で、積極的に警察へ通報するようになったことに加え、警察が児相への通告を徹底していることが背景にあります。
通告の内訳をみると、子どもの前で配偶者らに暴力を振るう面前DVや、心を傷つける言動を繰り返すといった心理的虐待が8万299人(前年比2.4%増)で全体の7割超を占めています。身体的虐待は1万9,185人(1.4%減)、育児放棄(ネグレクト)は8,270人(6.6%減)、性的虐待は296人(0.3%増)と続いています。
DVの相談件数も増え続けています。昨年は8万3,035件で、2001年以降で最多となっています。摘発した事件は8,633件でした。ストーカーの相談件数は前年より2.3%減って1万9,728件です。9年ぶりに2万件を下回っています。

(2022年2月3日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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