長時間のテレビ視聴

 大阪大学の研究グループが、86千人のデータを解析し、テレビを長時間見ると静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)で死亡するリスクが増加することを発表しました。エコノミークラス症候群は、長い時間同じ姿勢で座っていて脚などの血管にできた血栓が血流に乗って肺の血管で詰まり、胸痛や呼吸困難を起こしたりします。死に至ることもあります。
 チームは、1988~90年に全国約8万6千人に対し、1日の平均テレビ視聴時間などを尋ねたアンケートとその後の死亡状況のデータを使用しました。2009年末までにエコノミークラス症候群で死亡したのは59人で、うち13人が5時間以上テレビを見ていました。1日5時間以上見るとリスクは2時間半未満の2.5倍になります。意識して動くことや脚のマッサージ、水分摂取の必要性を強調しています。

(2016年7月28日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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