電子処方箋の利用

電子処方箋は、紙の処方箋をデジタル化し、患者の同意のもとで処方薬のデータを医療機関や薬局で確認できるようにする仕組みです。医療機関や薬局での運用は、2023年1月から始まる予定です。医療機関や薬局は導入に先立ち、マイナンバーカードを保険証として使うためのオンライン資格確認と呼ぶシステムなどを準備しておく必要があります。
マイナ保険証や電子処方箋を活用することで、患者の服薬情報を医師や薬剤師が簡単にチェックできるようになります。併用できない飲み合わせを防ぐのに役立つほか、重複処方を避けることで医療費の抑制につながる可能性もあります。
薬剤師による服薬指導のオンライン化は、2020年4月、新型コロナウイルス禍を受けた時限的、特例的な措置として全国で解禁され、2022年4月に恒久化しています。薬局で待たずに自宅で服薬指導を受けられるメリットがあります。電子処方箋が加われば、患者、医療機関、薬局がオンライン上で情報をやりとりできる環境が整います。診療から服薬指導、薬の受け取りまで、ネットで完結した形で医療サービスを受けられるようになります。

(2022年9月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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