食料の生産のために使われる資源

食料の生産には大量の資源が使われています。牛や豚、鶏を飼うためには、大量の水や飼料が必要で、牛のゲップには温室効果ガスが含まれています。畜産業の拡大で、地球温暖化の影響が広がる恐れがあります。また、急激な人口増加も予測され、世界の食料需要も急増する見通しです。低所得国を中心に、食べ物が足りないという事態が起きる可能性もあります。SDGsを達成するためには、肉食を減らすことも考えなくてはなりません。
地球への負荷を減らそうと菜食主義を実践する若者らがいます。菜食は、がんや心臓疾患の発生が低くなるという研究がある一方で、骨折や脳卒中のリスクが高まるという研究もあります。植物性食品には、一般的に含まれていないビタミンB12などが不足しやすいとされています。肉食優位の食生活の人は、週に1~2度、肉食を控えることも良いかもしれません。海外では、週に1回、肉食をやめるミートフリーマンデーの運動も起こっています。今後は、SDGsを考慮した食生活も必要になってきます。

(2021年3月23日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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