6月16日 第20回松本賞贈呈式

 第20回松本賞は、杏林大学医学部付属病院病院長である岩下光利先生に決まりました。その受賞贈呈式が616日グランドヒル市ヶ谷で開催されました。歴代の受賞者をはじめ、日本家族計画協会、日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会の先生方が全国から参加されました。

  岩下氏は、日本産科婦人科学会の総務担当常務理事、副理事長などを歴任され、学会の運営委員会委員長、震災対策・復興委員会委員長、診療ガイドライン調整役などを務められ、日本産科婦人科学会の学術面だけでなく社会活動に幅広く貢献されました。特に東日本大震災の折には、被災地の産婦人科医療施設への学会からの支援に中心的役割を演じられ、原発事故による福島県の周産期医療の危機的状況を打開すべく、恒常的な支援体制確立にも尽力されました。この支援は現在も継続されています。
 また周産期医学領域においては、日本周産期・新生児医学会の周産期専門医制度委員会の委員長として、わが国の周産期専門医制度の確立に尽力され、これにより、周産期医学を目指す若手産婦人科医が大幅に増加したことは周知の事実であります。さらに日本医療機能評価機構の産科医療補償制度では再発防止委員会委員、運営委員会委員として、わが国の周産期医療の質の向上や産科における医療訴訟の減少に大きく寄与されています。

  

(吉村 やすのり)

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