全国大学生活協同組合連合会の調査によれば、自宅生の場合、1カ月の収入合計は6万2,310円です。内訳を見ると、アルバイト収入が3万5,770円で、2001年以降最も高くなっています。一方で、小遣いは1万4,270円で、40年前の1976年以降、最も低い金額になっています。下宿生の場合、収入合計は12万820円で、実家からの仕送りが7万610円を占めています。90年代には平均で9万~10万円あった仕送りは、この数年は7万円前後で推移しており、減少傾向にあります。対照的にアルバイトの収入は、2万7,120円で、70年以降、最も高くなっています。
支出の平均を見ると、自宅生が6万690円で、下宿生が11万7610円です。そのうち、貯金・繰り越しが、自宅生が1万8,090円、下宿生は1万3,270円で、いずれも過去最高となっています。アルバイトで生活の充実をはかりつつ、将来の不安のために貯金は欠かさない、堅実な姿が浮かび上がってきます。
(2017年6月26日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)