C型肝炎の治療

 C型肝炎ウイルス抗体の陽性率は、年齢とともに高くなっています。30歳以上の100人に13人が C型肝炎に感染しています。感染しているかどうかは、保健所や医療機関でC型肝炎ウイルスの検査を受けなければなりません。地域によって無料検査を行っている場合もあります。採血だけで簡単に終り、結果は1~数週間でわかります。感染していることがわかれば、早めに肝臓専門医を受診すべきです。
 C型肝炎の治療法は大きく進歩しています。かつて治療の中心だったインターフェロンの注射による治療では、個人差がありますが、発熱、倦怠感、うつ症状などの副作用がありました。また、日本人に多いウイルスタイプ(1b型)に対する治癒率は5割程度に過ぎませんでした。新しい治療法は、インターフェロンを使わず、直接作用型抗ウイルス薬を1日1~2回1~2錠を12~24週間服用します。副作用による治療中止も従来より少なく、ウイルスの排除率は9割以上に及びます。

(2016年5月21日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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