ITを利用した医師の働き方改革

2024年の医師への残業規制の適用に向け、働き方改革につながるITの導入が広がっています。世界30カ国で展開するアルムは、日本で緊急の呼び出しの半減も可能な遠隔診断アプリを現状の2.5倍の病院に提供します。NTTデータは、集中治療専門医が複数の病院を支えるシステムで、長時間労働にメスを入れます。

厚生労働省によれば、病院勤務医の約4割の残業時間が年960時間(月80時間)を超え、このうち約1割は1,860時間(月155時間)を上回っています。大きな要因の一つが外科、産婦人科など専門医の時間外の緊急呼び出しです。
患者の命にかかわる医師の残業規制は4~5年遅れています。2024年春から勤務医の残業上限は、原則年960時間になりますが、企業より多い状況です。また地域医療に欠かせない病院の医師らは、過労死ラインの2倍、年1,860時間まで認める特例もあります。
医療の質が落ちれば、社会問題に直結します。医師が診療に集中しやすい構造改革がカギで、AIや高速通信規格の5Gの活用も広がり始めています。ただ高度な情報セキュリティー、システム障害対策は必須です。地域全体での病院の連携、再編が欠かせません。

(2022年5月18日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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