RSウイルス感染症

 RSウイルス感染症とは、RSウイルスによる乳幼児の代表的な呼吸器感染症です。通常は冬に流行するのですが、今年は患者が大幅に増加し、86日までの一週間の患者数が昨年同期の約5倍となっています。RSウイルス感染症は近年、流行が前倒しになる傾向にあります。今年は既に流行期に入っているとみられます。
 RSウイルス感染症は発熱や鼻水が主な症状の呼吸器感染症で、通常は軽症で済みます。しかし、一部は重い咳が出て呼吸困難や肺炎になることがあります。特に生後数カ月までの乳児や、基礎疾患がある場合は注意が必要です。今年の第31週(731日~86日)の患者数は、4,934人で、昨年同期の1,082人を大幅に上回っています。予防には、大人も含めてしっかり手洗いをすることが大切です。

(2017年8月16日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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