ゲーム行動症の増加

 国立病院機構久里浜医療センターの調査によれば、ゲームのやり過ぎで日常生活が困難になるゲーム行動症(ゲーム依存)と疑われる人が、10~29歳の若年層で10.3%に上っています。ゲーム行動症は、日常生活よりゲームを優先し、学業や健康に問題が生じても続ける特徴があります。世界中で社会問題化し、WHOが2019年に新たな依存症として認定しています。

 ゲーム行動症の疑いのある人は、高齢者も含めた全世代では3.8%でした。10~29歳を男女別で見ると、男性が14.6%、女性は5.8%と男性の割合が高くなっています。ゲームをする人のうち疑いがある人がオンラインゲームを1日に6時間以上する割合は、平日で12.1%、休日で33.7%です。疑いがない人の平日1.1%、休日5.1%と比べて目立って多くなっています。使っているゲーム機器はスマートフォンが最も多く、据え置き型ゲーム機、携帯型ゲーム機、パソコンが続いています。

 ゲーム行動症は、ゲームをしたい気持ちがコントロールできなくなり、日常生活で優先してしまいます。健康や学業、仕事に重大な支障が生じます。生活が乱れて朝に起きられなくなったり、食事を取らなくなったりするほか、制限されると暴力的になるケースもあります。ゲーム行動症は、他の依存症と比べ支援体制は十分に整っていません。この疾患を正しく理解し、悩みや対応策共有できる場が必要です。

(2026年8月17日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です