温暖化により、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の感染は全国的に広がっており、今年は過去最多だった昨年に迫るペースで増えています。マダニは様々な野生動物に付着して生息域を広げています。
熱帯や亜熱帯で見られるデング熱やジカ熱の原因ウイルスを運ぶヒトスジシマカは、年平均気温が11度以上の地域に定着します。国内での生息地は、2000年までは福島県や宮城県、山形県までが主でしたが、2010年には岩手県や秋田県、2015年には青森県まで北上しています。2014年には、東京・代々木公園を訪れた多くの人がデング熱に感染し、同年の国内感染は計約160人に上っています。
今後危惧されるのが、よりウイルスを増殖する能力が高いネッタイシマカの国内定着です。現状では国内に持ち込まれても越冬できていませんが、温暖化が進みネッタイシマカが定着すれば、感染症の大規模な流行が起こりやすくなります。
(2026年8月26日 読売新聞)
(吉村 やすのり)







