働くシニアの増加

 働くシニアが増えています。いまや65歳以上の4人に1人が働いており、その割合は全都道府県で10年前より高くなっています。就業構造基本調査によれば、65歳以上が働く割合のトップは、福井県の30.9%で、山梨県の30.6%、長野県の30.1%と続いています。全国でみると25.3%でした。

 福井県は、雇用環境が整備されている、要介護認定率が低い、ボランティア活動に参加する割合が高く、社会参加意欲が旺盛などの要素が作用しています。3位の長野県は定年のない農業が盛んで、平均寿命や要介護度から算出した健康寿命が全国トップクラスです。

 仕事をする理由としては、高齢社会白書によれば、65歳以上の男性の49.6%、女性の42.8%が収入のためと答えています。シニア起業も増えています。帝国データバンクによれば、2025年に新たに法人を立ち上げた代表者のうち、60歳以上の割合は20.5%となり過去最高を記録しています。

 全国で働く65歳以上は930万人と過去最多で、21年連続で増えています。多くの現場で高齢者が欠かせない戦力であるとともに、依存の度合いが高まっています。

(2026年6月7日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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