膵臓がんの新規治療薬の米国での承認

 米食品医薬品局(FDA)は、膵臓がんの新たな治療薬であるダラクソンラシブの米国内での販売を承認しました。ダラクソンラシブは、世界初のPan-RAS阻害薬です。これまで治療標的にできないとされていたRAS遺伝子変異を、活性型のまま直接ブロックする分子標的薬です。膵臓がんの90%以上に存在するKRAS遺伝子変異を広く阻害できる点が革新的です。

 膵臓がんは初期の症状がほとんどなく、発見時には進行していることが多く、体の奥深くにある臓器のため手術も困難です。5年生存率は、全部位のうち最も低い13.5%です。

 既存の抗がん剤投与などの一般的な治療を受けたグループと、ダラクソンラシブを投与されたグループを比較し、一般治療グループの6.7カ月の生存期間に対し、ダラクソンラシブのグループは13.2カ月と約2倍に延長しています。発見も治療も難しい、難治がんの代表格である膵臓がんの画期的な薬と期待されています。

(プレシジョンクリニックHPより)
(吉村 やすのり)

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