いち早く“189”

 189は、児童虐待の通報や相談を24時間受け付ける全国共通ダイヤルです。厚生労働省は携帯電話からの相談について担当者が直接対応する仕組みを2017年度中に導入します。現在は音声対応で所在地などを入力した後、最寄りの児童相談所につないでいますが、接続前に電話を切られてしまうことが多くなっています。
 児童虐待の通報や相談を受ける全国共通ダイヤルが189になって以来、電話がかかってきた件数は、2万5,000~3万件に増えました。また、児童相談所につながった件数も月2千件前後から月3千件前後に増加しました。しかし、接続率は件数が増えるにつれ減少し1割前後です。携帯電話の場合は、最寄りの児童相談所に接続するため、電話をかけた人が音声案内に従って都道府県や郵便番号などを入力しなければならず、手間取ってしまい切られてしまうことが多くなります。このため厚生労働省は来年から音声案内による入力方式ではなく、コールセンターの担当者が直接担当する仕組みを導入することを決めています。

(2016年12月19日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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