がんゲノム情報管理センターの開設

国立がん研究センターは、6月1日にがんゲノム情報管理センターを開設しました。全国のがん患者の遺伝子変異や治療効果などのデータを患者に説明した上で集約します。当初は数万人分のデータを集め、近い将来に100万人超に増やす計画です。各拠点病院などは、データの解析結果をもとに個人ごとに効きやすい最適な治療薬を提供することができます。希少がんの新しい治療法の開発につながる可能性もあります。
がんの遺伝子変異の検査はこれまで一部病院の自由診療などで行われていただけで、検査に100万円程度かかっていました。国立がん研究センター中央病院では、治療法の保険適用を目指し、一部で保険が使える先進医療を始めています。患者負担額は約50万円です。2019年度にも各中核病院などで国の保険を使った治療が始まる見通しです。

(2018年6月1日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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