国立がん研究センターの全国47都道府県のがん患者数の最新データによれば、2012年にがんと診断された人は推計で86万5,238人となり、2011年よりも1万4,000人増えました。2012年にがんと診断された男性は50万3,970人、女性は36万1,268人でした。
部位別にみると、男性が胃、大腸、肺、前立腺、肝臓の順でした。2011年に4位だった大腸がんの患者が急増して2位となりました。女性は乳房、大腸、胃、肺、子宮の順で2011年と同じでした。がんの種類によって罹患率に地域差があり、胃がんは東北地方や日本海側で高い傾向にありました。肝がんは西日本で高い傾向がみられ、乳がんは東京で非常に高いことが分かりました。
(2016年6月30日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)