がん診断時の進行度

 国立がん研究センターの調査によれば、5大がん(胃、大腸、肝臓、肺、乳房)に続く、食道、膵臓、前立腺など7部位で、がんと診断された時の患者の進行度が明らかになりました。がんの進行度は最も軽い0期から最も重い4期までの5段階に分類されます。4期でみつかる症例は膵臓がんが43.4%と12部位で最も高く、肺が続きます。膵臓は胃の裏側にあるため画像などで見つけるのが難しく、自覚症状も少ないためと思われます。近年、膵臓がんで亡くなる人が増えています。食道は1期が34.1%で最も高いのですが、3期が24.4%、4期が14.4%と進行した状態で発見される症例の割合も高くなっています。
 最も早期に診断されることが多いのが、子宮頸がんです。異常出血などの症状が出ることが多く、検診で容易に診断できます。早期に発見できれば予後は良好です。検査技術の向上が求められており、血液検査などで早期発見する方法の研究が進められています。

(2016年9月26日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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