はしか感染急増

 はしかの感染者が急増しています。国立感染症研究所によると、今年の感染者は少なくとも57人で昨年1年間の感染者を上回っています。ウイルスが海外から持ち込まれ、8月に関西国際空港で集団感染が起きたことなどが要因です。感染力が強く重症化する恐れもあり、国立感染症研究所はワクチンを打ってない人は早めに接種をと呼びかけています。はしかは発症すると高熱が続き、発疹が出ます。空気・飛沫感染し、免疫を持っていない人は高い確率で発症します。脳炎などを起こす危険性があり、先進国でも感染者1千人に1人が亡くなるとされています。
 ワクチンの定期予防接種は、2005年度以前は17歳半に1回と定められており、十分に免疫がつかない場合がありました。このため2006年度からは1歳児と小学校入学前1年間の2回接種に変更されています。対策の強化により、2009年以降の感染者は1千人以下になっています。

(2016年9月2日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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