やせメタボ

 BMI25未満とそれほど太っていないのに、糖尿病やメタボリック症候群などになる人が少なくありません。これを「やせメタボ」と言います。肥満には分類されないBMI23以上25未満の人でも、高血糖、脂質異常症、高血圧のどれか1つでもあると、肥満の人とほぼ同程度に筋肉でのインスリンの働きが低下していることが判明しています。体力の低下や歩行量の低下、脂質の多い食事、脂肪肝、肝機能を示す検査数値が異常、または正常内だが高めの場合も、インスリンの働きが低下しやすい傾向にあります。これらに該当する人は、筋肉の質の低下している可能性があります。
 対策は、運動が最も効果的です。脂肪肝は運動の効果が表れやすく、内臓脂肪や皮下脂肪よりも早く減ります。一方、筋肉の量も無視できません。筋肉の量を増やすにも一番は運動です。筋肉を増やす筋トレと脂肪を燃やす有酸素運動を組み合わせると、質と量ともに向上します。

(2016年10月8日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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