わが国における多胎出産―Ⅰ

多胎出産率の年次推移
わが国における多胎の割合は、1990年代に入り体外受精・胚移植が本格化するにつれ、双胎のみならず、3胎以上の多胎が増加しました。そのため、1996年に日本産科婦人科学会は、体外受精における移植胚数を3個までとする会告を出しました。その後、3胎以上の超多胎は減少しましたが、双胎率の減少は見られませんでした。そのため、2008年、学会は再度多胎妊娠予防に関する見解を出しました。
2008年に、胚移植において移植する胚を単一とする(single embryo transfer:SET)会告を出して以来、わが国における3胚以上の妊娠のみならず、双胎率も減少してきました。

 

(生命倫理を考える―生殖医療の進歩の中で―)
(吉村 やすのり)

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