わが国の平均寿命

 2016年の日本人の平均寿命は、女性が87.14歳、男性が80.98歳となり、いずれも過去最高を更新しました。女性は2年連続で世界2位で、男性は前年の4位から2位に上がりました。国際比較では男女とも世界2位となり、世界有数の長寿国であることを示しています。国民医療費が年40兆円を超える中、社会保障制度をどう維持していくか課題となっています。女性は前年に比べて0.15歳、男性は0.23歳延びました。がんや心疾患、脳血管疾患など主要な疾患による死亡率が改善したことによります。
 平均寿命は、医療の進歩や健康志向に伴う生活習慣の改善で、今後も延びると予測されます。厚生労働省の試算によれば、2016年生まれの男女が後期高齢者となる75歳まで生きる割合は、女性が87.8%、男性が75.1%に達するとされています。また、2016年生まれの人が、将来がん、心臓病、脳卒中のいずれかで死亡する確率は、女性が46.45%、男性が51.15%と試算されています。

(2017年7月28日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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