イヌとネコの平均寿命

 東京農工大学と日本小動物獣医師会の大規模調査によれば、日本でペットとして飼育されているイヌとネコの平均寿命が13.2歳と11.9歳でそれぞれ過去最高になったことがわかりました。ワクチン接種の普及などで感染症対策が進んだことなどがその要因です。25年間でイヌは1.5倍、ネコは2.3倍に伸びたことになります。
 近年、室内飼いが増え、餌や医療環境も大きく改善したことも長寿命化に貢献しています。イヌは純血種よりも雑種が、ネコは雄よりも雌が長生きでした。感染症が死因となった割合は、イヌが1990年の約30%から約2.5%と激減、ネコも同じく約25%から約12%に下がりました。ワクチン接種率は、イヌの約82%に対して、ネコは約54%でした。ネコのワクチン接種率はまだ低く、寿命は延びる余地があります。

(2016年9月14日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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