児童虐待

 全国の警察が今年上半期に虐待の疑いがあるとして、児童相談所(児相)に通告した児童数は24,511人であり、前年と比較し42.3%増えていました。虐待の摘発件数は512件で、前年と比較し36.2%増えています。死亡した児童は19人でした。このうち身体的虐待は415件で35.2%増え、全体の8割を占めています。
 刃物で脅したり、暴言を浴びせたりする心理的虐待を受けた被害児童は16,669人で、全体の68.0%を占めています。特に子どもの前で配偶者らに暴力を振るう面前DVは、11,627人で前年と比較し6割増えており、心理的虐待の7割を占めています。国民の意識が高まり、虐待の通報が積極的になされるようになってきています。警察と児相との情報共有を一層密化し、児童の安全確保を最優先に対応を進めてほしいものです。

(2016年9月15日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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