キャリアママインターシップ

 昭和女子大学は、共働き世帯の子育てを学生が手伝う有償のインターンシップを始めます。大学付属小学校の児童が放課後の児童クラブから帰宅する際、送ってあげたり保護者が帰るまで自宅で世話したりします。キャリア教育の一環として、仕事と育児の両立を体験してもらいます。付属小に通う児童のうち、午後7時まで預かるアフタースクールの利用者を支援します。学生が指定された時間に大学と同じ敷地内にあるアフタースクールに迎えに行き、自宅まで送り届けます。帰宅後は身の回りの世話や話し相手をします。
 利用料金は1時間1,500円で、学生の津学定期券以外の区間の交通費は保護者が別途負担します。利用料金のうち1,000円が学生に支払われ、500円が事務局の運営費用に充てられます。毎週火曜日から金曜日を利用可能としています。学生に仕事と育児を両立するイメージを持ってもらうことが、就職活動や社会人になってからのキャリア形成にプラスになると考えています。また、アフタースクールを利用する保護者の子育て支援と、学生のキャリア教育を両立する効果を期待しています。大学がこうした子育て支援制度を考えることは、大変意義深いことです。海外においては大学生が日常的にベビーシッターをしています。

(2016年12月14日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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