コロナ禍でのがん検診の減少

日本対がん協会の発表によれば、2020年にがんと診断された人が前年より9.2%減少しています。新型コロナウイルス感染症の影響で、がん検診の受診者が減ったことなどが影響しています。主な5種のがんで、約4万5千人の診断が遅れたと推計され、今後は進行したがんが見つかるケースが増えて、患者の予後の悪化や死亡率の増加が懸念されています。
緊急事態宣言が出るなどして、昨年4月以降はがん検診や各種健診が一時中止され、その後も受診や通院控えが続いています。日本対がん協会のまとめによれば、2020年のがん検診の受診者は、前年に比べて約3割減っていました。早期で見つかるケースの減少が目立ち、胃がんの1期は17.4%減でした。がんは初期のうちは無症状であり、診断が減ったのは受診が減ったことの反映です。

(2021年11月5日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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