英国でのHPVワクチン接種による子宮頸がんリスクの減少

英国では2008年より、12~13歳の女子を対象にHPVワクチンの公費接種プログラムが開始されています。また2008年~2010年にかけて、その上の学年で接種していない14~18歳の女性に対するキャッチアップ接種のプログラムも始まりました。

12~13歳で接種した女性は子宮頸がんリスクが87%減少するとの結果が、Lancet誌に発表されました。2020年のスウェーデンの報告に続き、HPVワクチンが浸潤子宮頸がんを予防する効果が示されています。14~16歳でキャッチアップ接種した女性では75%、16~18歳でキャッチアップ接種した女性では39%でした。定期接種の年数が若いほどリスクの低減効果が高いことが明らかになりました。さらにHPVワクチンの集団免疫効果も示されています。

(THE LANCET November 3, 2021)
(吉村 やすのり)

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