トランスジェンダー

お茶の水女子大が、2020年度より戸籍上は男性だが心の性別が女性のトランスジェンダーの学生を受け入れることにしました。この動きは、津田塾大や日本女子大にも広がりつつあります。これまで女子大は、学問の門戸を閉ざされた女性に学ぶ場を設けてきました。さらに女性の定義を広げ、生きづらさを抱える性的少数者も受け入れるべきだとの判断は大いに評価できます。
この背景には、性的少数者を取り巻く社会の変化があります。文部科学省の2013年に実施した調査によれば、小中高校で児童生徒の性同一性障害を把握しているとの回答は606件もありました。教科書でも、昨年、高校の家庭科で性的少数者に関する記述が初登場しています。児童生徒や学生が、どのような性であっても、安全な環境で学ぶ権利が保障されるべきです。

(2018年7月10日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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