ノロウイルス感染の流行

 国立感染症研究所は、ノロウィルスなどによる感染性胃腸炎の患者報告数が、直近の1週間で1医療機関あたり20.89人に上った発表しました。全国平均で警報レベルの20人を超えるのは過去最大級の流行だった2006年以来です。国立感染症研究所によると、全国約3千カ所の小児科など定点医療機関から報告された患者数は、18日までの1週間で66,015人で、11月に入ってから急増しています。
 集団感染の発生場所をみると、幼稚園と保育所が約4分の3を占めています。ウイルスの分析では近年流行していないGⅡ・2というタイプのウイルスが大半を占めており、免疫のない幼児がかかりやすくなっています。GⅡ・2が遺伝子変異し、過去に感染した人もかかりやすくなっている可能性もあります。こまめな手洗いや嘔吐物の適切な処理が大切です。

(2016年12月27日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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