ヒト受精卵の着床現象の再現

受精卵は、母親の子宮内膜に埋没する着床を経て、胎児に成長します。不妊治療では体外受精した受精卵がうまく着床しない着床不全が課題となっています。東北大学の研究チームは、ヒトの受精卵が子宮に着床する現象を模擬的に再現することに成功しました。
患者から提供された子宮の細胞や結果の細胞などを特殊な環境で培養し、子宮内膜を再現しました。一方で、様々な細胞に変化する胚性幹細胞(ES細胞)から着床前の受精卵に似た細胞の塊であるブラストイドを作成しました。ブラストイドを子宮内膜と一緒に培養したところ、細胞が子宮内膜に深く潜り込み、内部の細胞と融合する様子が観察できました。

(2024年4月20日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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