フェムテック市場の拡大

フェムテックとは、フィメール(女性)とテクノロジー(技術)を組み合わせた造語です。月経や妊娠・出産などに関係する女性の悩みに寄りそい、最新技術で解決を目指す商品やサービスのことを言い、2016年頃から欧米で広がってきました。月経を記録・管理するアプリや、経血を漏らさない吸水ショーツ、尿漏れを防ぐためのトレーニングの道具もあります。最近はネットで売られているほか、デパートや家電店にも売り場ができています。
矢野経済研究所の調べでは、日本のフェムテック市場の規模は2022年に701億円で、3年間で2割増えています。以前は小さな会社の商品が多かったのですが、ビジネスチャンスと考える企業が増え、最近は大手の参入も目立っています。
ジェンダー平等への関心の高まりもあり、性についてオープンに語る機会が増えてきました。女性が体や心の不調で働けなくなることによる損失が、年間約5千億円にのぼるとの調査もあります。経済産業省は、社内制度にフェムテックを取り入れるなどして、働く女性の健康を支える企業に補助金を出すことにしています。フェムテックを後押しする国会議員連盟もできています。フェムテックは、こうした社会の価値観を変え、女性の健康と人権を守ることにつながると期待されています。

(2022年11月22日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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