プラごみの規制をする条約作り

OECDは、2019年のプラごみ排出量が約3億5,300万トンで、2060年には3倍になると予測しています。一部は海に流れ、観光や漁業など経済的な被害は年約130億ドル(約1.7兆円)に達しています。プラスチックは自然界では分解されないため、2050年には蓄積した海中のプラごみが魚の重量を超えるとの試算もあります。
海に流出したプラスチックは、波や紫外線で砕かれます。5㎜以下はマイクロプラスチックと呼ばれ、魚介類などを介して人体に取り込まれることで、健康に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。石油から作られるプラスチックは、燃やすと温暖化の原因になる二酸化炭素を出します。
世界各地で深刻化するプラスチックごみによる汚染を止めようと、排出や廃棄を規制する国際条約作りが動き出しています。2024年内に法的拘束力のある枠組みを作る方針で、交渉は今年本格化します。削減に向けた国別行動計画を作る方針で、対策に必要な資金の仕組み作りも協議します。

(2023年1月7日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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