ヘモグロビンA1c

 高血糖が長く続くと、血管内のブドウ糖が体内の蛋白と結合します。この際、赤血球のたんぱく質であるヘモグロビンHbとブドウ糖が結合したものがグリコヘモグロビンです。HbA1cはグリコヘモグロビンの一種で、1日の血糖値の平均が高いほど増えることから、血糖コントロールの指標とされます。
 HbA1cは、糖尿病を見つける指標となる糖代謝の状態を知るために調べます。糖尿病を予防する基準値は5.5%以下としています。6.5%以上になると糖尿病と診断されます。健診では、検査当日の朝食をとらずに採血し、空腹時血糖値を調べます。しかし、血糖値は、直近の食事内容や食後の経過時間などによって変わってしまいます。一方、HbA1cは、直近12カ月の血糖値が高いかどうかを知ることができます。

(2017年2月5日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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