ワクチンの種類

代表的なワクチンには3つの種類がある。生きた病原体を使う生ワクチン、免疫をつくるのに必要な成分だけを取り出して体内で増殖できないようにした不活化ワクチン、毒素を除いて無毒化したトキソイドです。生ワクチンにはBCG、不活化ワクチンにはインフルエンザがあります。接種方法は皮下注射、経口などワクチンによって異なります。
ワクチンを製造するには、まずウイルスを培養し、感染能力を失わせたり、ウイルスの一部を取り出したりしてつくる方法が一般的です。製造には時間がかかります。しかも、安全性の検証にも時間を要し、実用化までの期間は5~10年以上とされています。新型コロナウイルスのワクチン開発で、世界の企業や研究機関が注目しているのが、RNAなど新型コロナウイルスの遺伝子データを使ってつくる新たな手法です。従来型より開発期間が短くなりますが、未だヒトに実用化された例はありません。

(2020年8月20日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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