中国における日本医療の展開

 政府や医療機器メーカーが連携し、2016年度中に中国での生活習慣病の治療を中心とした病院を開く計画があります。北京など10カ所で中規模病院を新設する予定です。中国では糖尿病患者だけで1億人を超えると推計されていますが、治療や予防を担う中核拠点が不足しています。内閣官房が中国当局との交渉を進めており、政府は成長戦略で揚げる医療の国際展開の目玉に位置付けています。
 日本トリムが中国のコンサルタント企業と組んで設立した合弁会社が運営します。来年初めに北京市内に200床規模のベッド数を持つ病院を設立する予定です。5~7年かけて上海や大連など中国国内に9拠点を設けます。各病院では食事指導や患者予備軍の予防も担います。各病院では指導役となる医師や看護師に日本人が就きます。政府の健康・医療戦略推進本部などが全国の病院と調整し、指導スタッフを送ります。

(2016年4月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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