乳がん―Ⅲ

検査

国は40歳以上の女性に対し、視触診とエックス線で乳房を調べるマンモグラフィー検査を2年に1度受けるよう推奨しています。マンモグラフィーは、50代以上で乳がんによる死亡率の減少効果があるとされています。マンモグラフィーは、乳房を斜めに挟んで薄くのばしてエックス線写真を撮ります。乳管の内側にできた石灰化と呼ばれる乳がんの早期の状態を見つけることができます。ただこの検査も万能ではありません。
マンモグラフィーの弱点をカバーする手段として注目されているのが、超音波検査です。微小な石灰化は見つけにくい半面、乳腺が多くても対応できるのが利点です。若くて乳房の発達した女性にはメリットがあります。発見率は、マンモグラフィー単独が77%だったのに対し、併用群は約91%とされています。

(2015年12月27日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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