人工呼吸器をつけている医療的ケア児

 20歳未満の人工呼吸器をつけている医療的ケア児は、20155月時点で約3千人ほどいます。人工呼吸器をつけた医療的ケア児が学校に通える機会を広げようとする支援が始まろうとしています。文部科学省は、2013年度から自治体が看護師を雇って特別支援学校に配置する費用を補助したり、2012年度から教員が医療的ケアを行えるよう研修制度を導入したりしています。しかし、人工呼吸器をつけた医療的ケア児の通学は広がっていません。
 こうした医療ケア児に看護師が保護者に代わってケアを担えるようにしようとの支援が考えられています。①日頃自宅で看護をしている訪問看護師が学校に付き添う、②医師の指示の下で、訪問看護師がケアしている子どもの看護の注意点を特別支援学校などに配置された看護師に伝える、③普段は学校の看護師がケアし、昼食の前後など忙しい時間帯は訪問看護師が学校でケアしつつ注意点を伝えるなどの方法が考えられています。

(2017年8月28日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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