東京都渋谷区は国家戦略特区の規制緩和を活用し、区内の都立代々木公園に認定こども園を建設する予定です。今秋にも特区の東京圏区域会議に提案し、来年10月の開園を目指しています。同公園内に認可保育所も1カ所開設する方向で検討しています。今年4月の渋谷区の待機児童数が315人と昨年より25％増えたのを受け、特区を利用して保育定員の拡大を急いでいます。
認定こども園は保育所と幼稚園の機能を併せ持つ施設で、代々木公園内に新設する園では、保育所と同じように長時間預かる子どもの定員は122人を予定しています。海外の幼児教育を参考にした教育プログラムを実践する予定です。代々木公園は、早朝より散歩する公園ですが、都会のど真ん中にありながら、広くてかつ環境は抜群です。お母さん、子ども達にとっても素晴らしい場所です。反対が出ないことを祈るばかりです。
（2016年7月5日 日本経済新聞）
（吉村 やすのり）
