保育所の入所申請のオンライン化

現在は書面での手続きが中心の保育所への入所申請が、2026年度からオンラインでできるようになります。こども家庭庁は、自治体ごとに異なる申し込み内容を統一し、全国でスマートフォンなどがあれば、ウェブ上で手続きを完結できる仕組みをつくります。自治体が導入すれば使えるようになります。
保育所への入所の手続きについて、多くの自治体は、現状では紙や郵送で申請を受け付けています。親は書類を持って窓口に足を運び、不備があれば持ち帰り、再提出のため別の日にまた役所に向かう手間がかかります。育児休業から職場に復帰する親が増えており、煩雑で時間がかかる手続きは負担になっています。
申請以前に必要な保育所の情報収集や見学・面談予約も、アプリ上で完結させます。親が申請書を書き直すのを待つなどの職員の窓口対応の時間も大きく減ります。書類の不備もメールのやり取りで対応できます。届け出内容が統一されれば、保育所申請の当落を決める自治体の業務軽減にもつながる利点もあります。
保育所の入所者を決める方法は、親の就労や家庭の状況を点数に換算して、高い順に入所順位を決める点数制が原則です。申し込み内容が共通になれば、点数の算出や入所の調整などを活用して、迅速に進められます。

(2024年2月5日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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