保育施設の不正

 厚生労働省によると、認可保育所や認定こども園などの保育の受け入れ枠は、2015年までの3年間に31万人増えています。また施設の数も増加しており、幼稚園と保育所の機能を兼ね備える認定こども園も、2014年度の1,360園から4,001園に急増しています。しかし、行政の監視も手薄になり、様々な問題が起こっています。
保育士の数を水増しして市に報告し、給付金を不正に請求している園もあります。また、無届けでベビーシッター事業もしている園もあります。保育所や認定こども園だと補助金の手続きなどを通じて事情がわかりますが、認可外は全く情報が得られません。厚生労働省は、地方裁量型の施設には原則として年1回立ち入り調査するように求めています。しかし、人手不足もあり、行政の監視も手薄になっています。また保育施設での突然死も起こっています。数を増やすことが優先され、安全が置き去りになっている可能性があります。

(2017年5月31日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。